わが道を行きますくん
① 一見、面倒くさがりに見えるが、興味を持つと
粘り強さを発揮する。
② 好き嫌いがはっきりしている。
「嫌いだ」「苦手だ」と思うと、そこから先に、
思考が進まなくなるので、
好きなことから好奇心を育てるようにする。
③ 人から干渉されるのが嫌いなので、
親ができる限り待つようにする。
④ 壁にぶつかっても、悩みを口に出せないことがある
ので日ごろからお子さんの様子を観察しておく。
⑤ 子どもの中で準備が整うまで
時間に任せて「待つ」とよいことが多い。
①
たとえば、
自分の興味をもったものは
粘り強く調べたり、考えたりできる。
その興味に紐づけるように、
体験をさせてあげるとよい。
ただ、普段から興味を示すものはなにか、
観察するようにしてあげてほしい。
話しかけても耳に入らないほど集中しているときの
「目」に注目しておくとよい。
② 「負けるかもしれない」と思うと、
動かなくなることがあるので、
たとえば、学習で「壁にぶつかっているかも」と
感じても、少し見守ってあげるようにする。
または、気づかないふりをして、
その壁を克服できそうな体験を
させてあげたらどうでしょう。
③ 人からの干渉を嫌います。
興味のあるものを通して、
関心の領域を広げられるよう工夫したり、
お子さんとぶらりと散歩などに出かけてみたりして、
お子さんが話しやすいよう工夫してあげてください。
④ 口数が少ないので、ときどき親の話を聞いてい
るのかな、と不安を感じたり、なんだかぶっきらぼ
うな返答をされて、イラッとさせられることもある
でしょう。
そんな時も、お子さんの興味のあることを共有し、
会話の機会を増やしてほしいと思います。
注意してほしいことは、国語力です。
口数が少ない=国語力が心配というわけではありま
せんが、どの程度の語彙や表現力を蓄積できている
かわかりにくいことがあります。
自分の考えていることや興味のある物についての話
をしたときは、聞き役に徹し、親子でいろいろと考
える時間を増やしてほしいと思います。
また、自分の中で完結させてしまうことが多いので、
育ち盛りの思考をバックアップする機会が少ない。
⑤ 手がかからない、親に口を出されるのは嫌だ。
という大人びた部分を持っていますが、でも、失敗
したり、傷ついたときに言えず、苦しんでいること
があります。
親はそれを見逃さないように、お子さんに注意を払
うようにしてください。
「任せたら、任せきる」「起こったことに評価をし
ない」ようにしてあげてほしいと思います。
なにかに失敗した場合
それを指摘するのではなく、
できるだけ知らない顔をして、
お子さんには関わりのない、
第三者の事例を使って
克服法などを提案してあげてほしいです。
「先行体験」を試みた後で
「先行体験」ではいろいろなことを体験します。
そのあとで、
(母)「ねぇ、この間の〇〇を覚えていますか。
あれはなんだった。おぼえてる」
などと、チェックをしないように気を付けてほ
しいです。これはどのタイプのお子さんにでも
いえることですが、知識の「ある」「なし」
または「その量」を競い合うのはAIと共生する
彼らのとって、さほど意味をもたないのではな
いかと考えます。
それより、粘り強く「自分しかできないこと」を
探求する力を育ててあげたいと思います。
考えることが嫌になっては残念ですから。