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4月テストの前に-対策№3

今回は理科についてです。特に光合成に関する問題は、今後たびたび出題される問題の基礎となるものです。高学年のみなさんは、問題に挑戦しながらうろ覚えの部分を認識できるようにサポートしてください。小4のみなさんには来年の今ごろ、勉強が楽しくなるよう内容をチェックし、先行体験につなげてあげてほしいと思います。
今回掲載のおばけさんからの問題への解答は、次回号に掲載します。また、前回の問題の解答は目次の欄の「その2おばけさんからの問題解答」を参照してください。

今回は理科「光合成」についてです

実験の準備を再度確認します。

カリテやマンスリー、週テストでは、実験の手順などが知識として身についているかを確かめる問題が出題されますね。それとは別に「組分けテスト」「志望校判定SO」「実力判定テスト」「志望校選定テスト」「志望校判定テスト」「合格判定テスト」「公開組分けテスト」「合不合判定テスト」などの
実力試験で問われる内容も、理解を深めるためにチェックしておきましょう。

まずは記述問題や応用問題でよく出る問題を取り上げます。

 

このような実験の場合、実験前日に葉を1枚切り取って、用意するという実験があります。どうして前日に用意する必要があるのかな。

植物の光合成実験に関する問題は、よく出題されますね。
実験の前に、数枚の葉っぱを黒い袋でおおったり、二酸化炭素を多くしたり、実験の前に植物を暗室に置いておいたりします。この理由を確認しておきましょう。

植物は二酸化炭素と水からデンプンと酸素を作りますね。光合成の実験ではふ入りの葉などと、通常の葉の条件のちがうものを使い、でんぷんの生成について確認します。1日前に葉を切り取る、または事前に暗室に置くことであらたなでんぷんがつくられないようにします。ここで大切なのは、でんぷんはつくられないけれど、消費はされているということです。そして実験開始のときには「葉のでんぷんを空っぽにする」。つまり「葉のデンプンをなくすため」が正解ですね。

では、上の実験についてです。まずは図の②番ですが、当日、夜明け前から昼過ぎまで葉に十分の光をあててからつみとります。その葉を熱い湯につけます。どうして熱い湯につけるのしら。

さて、ライバルに差をつける問題だね。
葉でできたでんぷんは、水に溶けないから酵素というもののはたらきによって糖に変えられるんだよ。でも、この実験では「でんぷんが光合成によってできるかどうかを調べるもの」だから、でんぷんが糖にかわらないようにしなければならないね。
そこで、熱い湯につけることで、酵素のはたらきを失わせてしまうんです。

答えはもうひとつあるでしょ。
熱い湯につけるのは、葉をやわらかくするという効果もあったわよね。
そこまで確認しておかないと、実力試験ではライバルに差をつけられないわよ。
それから、酵素は、人間の体にもありますよ。たとえば「だ液」。「だ液」は、ごはんやパンなどの炭水化物(でんぷんを含む食品)を分解する働きがあるんですよ。

図の③番や下の図の⑥番の葉を「ふ入りの葉」というね。なぜふ入りの葉を実験に使のかな。

葉が緑色をしているのは、葉をつくっている細胞内に葉緑体があるからですよね。でも、「ふ」の部分の細胞には葉緑体がないので、白い色をしています。「光合成は葉緑体で行われていること」を証明するために、ふ入りの葉を使うんですね。

じゃあ、どうして葉にアルミ箔をまくのかしら。

葉緑体があっても、日光をさえぎればでんぷんはできないことを証明するためです。光合成には日光が必要なことを確認するためですね。

③では葉を熱い湯につけたけど、④では、その葉をあたたたアルコール(エタノール)につけたね。どうしてそんなことをするのかなぁ。

葉が緑色のままだと、ヨウ素液の色の変化がわかりづらいので、アルコールで葉の緑色の色素をとかして白くするためです。

アルコールにつけて色素をぬいた④の葉を水につけるのはなぜ

アルコールにつけた葉は水分を失って固くなっています。水分をあたえて葉をやわらかくします。もちろん、葉を洗うという効果もあります。
① 葉をやわらかくするため
② 葉を洗うため

植物のからだのつくり、道管と師管

まずは、道管と師管の役割をスッと言えるか確認しておくといいですね。

道管と師管の役割がわかったところで、質問です。道管と師管は、それぞれ葉っぱの表と裏のどちらにあるのかな。

植物は師管が通っている師部と、道管が通っている木部とにわかれています。
師部は茎の外側、木部は内側です。
師管は茎の外側を通っていますが、葉は茎に対して反り返っているので、葉の表面には道管が、裏側には師管があります。

葉っぱは、スケートの金メダリスト荒川静香さんの「イナバウアー」のように反り返っているんだね。

寄り道知識

国語 文法その2(単語)

文章を単語に分ける問題がでることが多々あるので、テキストで練習をしておきましょう。

【問題例】わたしは今日京都に行く。
上記の文を文節に区切ると4文節、では単語に区切ると…
(解答)わたし/は/今日/京都/に/行く/。と6単語になります。
 気を付けてほしいのが「京都に」の「に」ですね。

文節を問われても、単語を問われても、「文節」→「単語」の順で分けるとミスが少ないです。練習するときにそのやり方を確認してみましょう。

いよいよ試験ですね。それぞれ人間の子どもたちから試験に向けてメッセージをくれた人がいるよ。紹介しようかな。

・(志望校)(ニックネーム)(コメント)の順で紹介するよ!
・(開成)(ゆた)(今回のマンスリーは算数の□1と2,3でミスを出さないように練習中です)
・(桜蔭)(みさ)(前回は理科を読み間違えて5点も失点したので、設問をていねいに読みます)
・(渋幕)(ゆう)(社会の暗記をぴかぴかにします)
・(麻布)(たん)(国語の点数が伸びているけれど、安心しないようにします)
・(桜蔭)(さき)(算数で計算ミスをしないように、毎日の練習で訓練中です)
・(筑駒)(ぼん)(毎日の勉強の仕方が雑だから順位も落ちた。やっぱり毎日の勉強が大事だぜ)
・(開成)(とと)(丸暗記や覚えることに時間を使いすぎです。考えることが面倒だけどがんばる)

おばけさんからの問題その2の解答

【問題1】子午線

*ロンドンの旧グリニッジ天文台を通る子午線を特に本初子午線といいます。

【問題2】 西経 40度

*東経+西経=180度なので

【問題3】イ
【問題4】アマゾン川
【問題5】熱帯雨(林)
【問題6】環太平洋(造山帯)
【問題7】ロッキー(山脈)
【問題8】アラビア(半島) ペルシア(湾)
【問題9】ア どちらも正しい
【難問】4月25日午前5時

*(135+75)÷15=14時間 14時間もどります。

テスト直しについて

テストが終わったら、できるだけ早く直しをしましょう。
点数より大切なことは、テストの結果を通して自分の今の勉強の仕方を見直すことです。
みんなよく頑張っていると思いますが、それでも改善できるところはたくさんあると思います。
できるだけ短い時間で学習を終えられるようにして、楽しいことややりたいことをしましょう。
いろんな体験をしましょう。本も読みましょう。
それために上手な学習法(自分に合った学習法)を見つけることをお勧めします。
ではみなさん、健闘を祈ります。

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吉本笑子©IKUEI / 当サイト内のすべての絵と文の転載はご遠慮いただきますようお願いいたします。

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