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コツコツ先行体験8-11 キャベツ応用編

  • 子どもの「不思議だぁ~」「なんでぇ~」「へぇ~」を育てる。
  • 「なぜ?」「どうして?」から基礎知識へ導く。
  • 理科(植物)→小学5年・6年受験、中学理科
  • 国語(説明文・論説文など)→小学5年~小6受験生国語

アブラナ科の植物_№3_キャベツ

🔲気孔を体験

 ちょっと工夫すると、「気孔」や「道管・師管」を体験します。

 ただ「気孔っていうのはね」「道管っていうのはね…」と説明をしようとすると、お子さんは「また、何かを教えようとしているんだな。面倒だなぁ~」となってしまうかもしれません。
 そこで、ひと工夫します。
 冷蔵庫の野菜室にしなっとしてしまい元気のない野菜を発見したら、それを「復活させる実験だよ」と声をかけて、「どうしてシャキッとしたんだろう?」と考えるようにし、その答えを考えながら知識を身に着けるようにしていきます。

それでは、ママが今から、この野菜を復活させます!

魔法でも使うみたいだね。

まずは、50℃くらいのお湯を用意します。

お湯を使うの?
50℃はお風呂のお湯よりずっと熱いね。

❶水を沸騰させると、100℃のなることを体験します。
❷沸騰した100℃のお湯と、同じ量の水を加えれば50℃に近づくことを体験。
 温度計があれば、その水が何度だったら50℃の水を作ることができるのかを体験することもできます。
*お湯を扱うのは危険ですので、親御さんにお願いしたいと思います。

さあ、このしおれちゃった野菜を、この約50℃のお湯に2分間つけます。
2分なので120秒。120数えてくれるかな。
では、野菜さんの入浴タイムスタート

お風呂に入る前とちがうね。
茎がピンとしてるよ。
でも、どうして熱いお湯につかるとピンとするんだろう。

 植物は、乾燥していると感じると、このままでは体が乾燥しちゃうから、ドアを閉めるんだよ。ドアが開いていると植物体(植物の体)の水分が蒸発しちゃうからね。
 でも、熱いお湯につけて、熱の刺激をあたえるとドアを開いてくれるんだよ。
 そのドアの名前を「気孔」っていうんだよ。
 「気孔」はおもに葉の裏側にあるんだって。
 そこから、水や空気を出し入れをしてるんだね。

上の写真が開いている状態の気孔
下の写真が閉じている状態の気孔
Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E5%AD%94

「気孔」が葉の表側より裏側に多いのは、
きっと、表側だと太陽の光が直接あたるから暑いし、
虫たちがやってきてかじられるかもしれないからかもしれないね。

🔲道管と師管を体験

キャベツを使って、道管や木部を体験することができます。

キャベツの茎をよーくみるとね。
切り口には、模様があるでしょ。
このギザギザのところが木部っていってね、
道管があるところなんだって。

道管?

根から吸った水を、全体に送っている管のこと。
それがここ(下の写真・ギザキザの部分)にあるんだって。

実際に道管を見ることができるんだよ。

見たい、見たい!

キャベツの葉をバリっとはがすとね、
ちぎった葉の中からでてきた細長いものがあるでしょ。(右の写真)
これが道管。根から水を吸い上げている管なんだよ。
この管がしっかりしているから、新鮮な野菜は水分が多く含まれていて、
シャキシャキしてるんだよ。

 難関校志望の場合は、木部についても体験をしてほしいと思います。
 塾の授業では「木部の一部は死んだ細胞です。形成層が成長していきます。」と学びますが、子どもたちは「なぜ、生きた植物の中に死んだ細胞があるの」と疑問に思っているはずです。

 難関中を目指すなら、少しばかり遠回りをしても、この「なぜ?」を大切にしてくださいね。
 動植物は、生きるために、また子孫を残すために全力投球です。だから「道管のある木部は死んだ細胞だ」というのにも「何かしら理由がある」はずですよね。そこを調べると楽しいと思います。

では難関中受験対策として、少し説明をしますね。
まずは、死んだ細胞とは死んでしまっているのではなく、「お休みしている」、つまり「細胞分裂をしない」ということです。

道管の主な役割は、根から吸収した水分や栄養を輸送することと、茎などを支えることです。その役割から考えると、死んだ細胞でも十分に仕事を果たせる。それならば、道管を含む木部の一部は死んだ細胞にして、その分のエネルギーをできるだけ、成長と子孫を残すことに無駄なく使おう!とする工夫なのです。

🔲春キャベツと冬キャベツのちがい

 入門編では夏秋・冬キャベツの重さから「もとになる量」(算数)を体験していただきましたが、今回は春キャベツについてお話したいと思います。
 春キャベツの重さは、夏秋キャベツ・冬キャベツの約2分の1といわれています。

 春キャベツの見分け方ですが、ポイントは3つあります。 まず重さです。 巻きがゆるくふんわりしていて大きさの割に軽いもののほうが水分が多く柔らかくておいしいとされています。 冬キャベツはずっしりと重く巻きが固いものがよい、というのと正反対です。その色は鮮やかで、湯通しするとさらに美しい色に変化します。そして、その葉はとてもやわらかい。さて、この春キャベツの重さに注目してみると、
 

🔲キャベツの特徴と産地

🔲春キャベツの葉の巻がゆるいのはなぜ

 春になると「春キャベツ」が出回ります。
その重さは冬キャベツ(平均1200g/1個)の2分の1程度だといわれています。
 

(売り場で)春キャベツね。
ちょっと持ってみて。いつものキャベツと比べてどうかしら。

(キャベツを持ってみて)軽いね。いつものキャベツより軽いよ。

春キャベツの葉が育つころは、気温が高いのね。だから、どんどん葉が育つんだって。だから、巻きが密でなくゆるくふんわりとしているんだよね。

 春キャベツの葉の巻きが密でなくゆるくふんわりとしているのは、育つ時期の気温に関係している(気温が高い=成長がさかんになる)とを体験します。
 葉がどんどん成長して伸びていくので、ゆっくり巻いている時間がないんですね。
 また、春キャベツがふわっとふくらむので、冬キャベツより背が高いですね。
 購入されるときは、春キャベツの芯の高さが、全体の3分の2もあると成長し過ぎぞ、と判断してください。
 上記のように、❶葉の巻方 ❷葉の厚み ❸芯の高さ などを比べることができます。何かと何かを比べる体験は「割合」につながります。

🔲キャベツの産地はどこ

 キャベツの産地は季節によって収穫の多い産地も変わります。

  • 春キャベツは千葉県や神奈川県
  • 夏・秋キャベツは北海道や群馬県
  • 冬キャベツは愛知県 

全体を通して、群馬県・愛知県・千葉県が有名です。
この3つの県での生産が有名だということは、キャベツに適した気候やたくさんキャベツを買ってくれる人がいる大都市圏が近いなどの理由があります。次の機会にお話しますね。

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吉本笑子©IKUEI 『 当サイト内のすべての絵と文の転載はご遠慮いただきますようお願いいたします。

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