お電話でのお問い合わせ03-6869-1170
目次
国語の読解練習(課題)は、どうしても後回しになってしまいがちです。また、教材の素材文を読んで問題を解くだけ、になってしまうお子さんも少なくありません。そして、読解力は磨くのに少し時間がかかります。そこで、できるだけ無理がなく、コツコツと続けることで効果があるように、ここでは会員向けに提供してきたものを一部ご紹介します。
教材の素材文から、ここを確認してあげてほしい、という点をピックアップしてあります。親子のちょっとした時間に、確認してあげてください。それを続けることで塾の国語の授業を活かせ、さらには読解力も身についてくることでしょう。(成果を急ぎ過ぎず、コツコツと継続してください。また、塾の授業をどの程度身に着けてきているかを確認するのではなく、親子の楽しい会話になるよう工夫してあげてください。
今回は(小4初期の学習)物語文です。
会員向けの勉強会やCAコースでは、物語文を読み取り練習として下記の要素をおさえて親子の会話を進めていただいています。
できごと(心情の理由)→心情→(心情が行動の理由)→行動
読解練習の初期に理解しておきたいのは、 少年が主人公の場合、「主人公があるできごとをきっかけに今まで気づいていなかったことに気づき、成長する物語」という流れがもっとも多いこと。そこで、こんな声かけからスタートされてはどうでしょう。(テキストの問題にもなっていて、授業で解いてきているのでお子さんも答えやすいと思われます。)
塾でどんなお話を読んだの?
え~、なんか、男の子同士が友達になる話。
どうして友だちになったの。①何かできごとがあったから友達になったんだよね。
わかんない。(わすれた。)(ママも教材読めばいいじゃん。)
*もし、このような面倒くさそうな対応だったら、塾の授業は受け身で受講してきていることが多い
ので、次の日(またはその場で)、音読をしてもらうようにしています。
*①の赤字の部分で、心情が変化するには何かできごとがあったことを伝えています。
①物語文は、できごと(心情の理由)→心情→(心情が行動の理由)→行動を整理して読み取る。
②多くの物語文において、主人公があるできごとをきっかけに今まで気づいていなかったことに気づき、成長する物語が多いので、主人公が体験したできごと、それによって何を気づいたのか、そしてどんな成長をしたのか、をおさえて整理する。
日々の学習で、無理なく身につけさせたいのが上記の2点です。
それをおさえるのにとても有効なのが「問題・解答用紙教材9ページ」です。
このページを活用すれば、事前に学習をしたり、準備をしなくても文章を読み取る練習ができます。
9ページの内容から一部ご紹介します。
①上段/できごと:「ぼく」と中山くんのなれそめ
①下段/気持ち :「話しかける」という行動から「なんだか、ぼくに話かけられるのをいやがってい
るみたいだ」という気づき、心情を読み取ります。
④上段/できごと : 中山くんが「ぼく」に絵の説明をしてくれた。
④下段/気持ち :晴れ晴れする気持ち/うれしい・あこがれる。
お子さんが面倒くさそうにすることがあるかもしれません。そこで、まずはイメージを膨らませ、お話の内容をしっかり読み取るように、お子さん自身の経験談を活用します。
たとえば、「○○ちゃんは、(貝がらのように)クラスに転入生がやってきたことってあった?」とか、「○○ちゃんが「ぼく」だったらどうする?」というようにです。その後、塾の勉強に少し慣れてきたら、機会を見計らって「主観を入れずに素材文に書いてあることをしっかり読み取る練習をする」ように伝えていきます。
復習テストでは下記のようなことが出題されます。
『貝がら』と同じように、「できごと→(できごとが原因)心情の変化→(心情の変化から)行動」この流れをしっかりとおさえて読むようにします。できごとや心情の変化に線を引くように指示をしてもいいですが、線を引く基準が理解しきれておらず、やみくもに処理をしている子を見かけることがあるので注意が必要です。
この2点の物語文には心情(気持ち)を表す語が、文章中・解説/解答用紙の教材/模範解答などに多く使われています。日常で何気なく使い、意味と語彙を身に着けられるよう工夫してあげてください。
TOPにもどる
吉本笑子©IKUEI / 当サイト内のすべての絵と文の転載はご遠慮いただきますようお願いいたします。