お電話でのお問い合わせ03-6869-1170
まず、雲はどうしてできるかについて確認しておきましょう。
空気が空高く昇っていく(上昇する)と、大きくふくれあがる(膨張・ぼうちょう)します。
その高いところ(上空)は、温度が下がります。温度が下がると水蒸気でいられる量が減ります。
これを飽和水蒸気量が小さくなるといいます。すると、水蒸気でいられる量を超えた分の水蒸気が水滴になって雲になるんですね。
これをたとえ話で考えると…
サッカーのワールドカップを観戦するためにチケットを買ったとしましょう。チケットの色は赤、青、緑の3種類。今回の大会観戦会場は、観戦中であっても気温が下がると入場できる人数が減らされてしまうというルールがあり、赤いチケットを持った人は、最後まで観戦できるのですが、青、緑のチケットを持った人は、前半戦が終わったところの気温によって緑の人→青の人の順で会場から出なければならないというのです。ぼくは緑のチケットでした。観戦当日、前半戦が終わったところで気温が下がり、観戦できる人数(飽和水蒸気量)が少なくなりました。「緑のチケットの人が会場から出てください」とアナウンスがあり、ぼくらは会場から退場させられ(雲になった)、会場の外で後半戦を観戦することになってしまったのです。
高層雲が次第に厚くなってできた笠雲
山の上のあたりで、止まってるように見えますが、実はこの雲が発生しているときの山の上層の風は強く、雲も常に出たり、消えたりをくり返しているんですね。
この雲が出たら、お天気は下り坂だといわれています。
笠雲は湿った空気が山の斜面をのぼることでできるから。
湿った空気が近づいてきているということだから。
レンズ雲ともいわれるこの雲は、上空の風が強い。または湿っている空気が存在する状況のときに発生しやすいんですね。天気がくずれる前ぶれともいわれます。
TOPにもどる
吉本笑子©IKUEI 当サイト内のすべての絵と文の転載はご遠慮いただきますようお願いいたします。