指示待ちくん
① ママの顔色を見て返事をしてしまう。
② ママの指示がないと、次に何をしていいのか
わからないときがある。
③ 感情移入できるもの(物語の登場人物、ファンタジー作品
ぬいぐるみなど)が好き。
④ 何事にも慎重なので、自分の言葉でうまく表現できないことがある。
⑤ 人や環境になれるのに時間がかかることが多い。
⑥ 我慢強いところがある。
① ママの顔色を見て返事をしてしまうことがある。
このタイプのお子さんは、とても優しいです。
ママを悲しませたくない、ママを怒らせたくない。
そんな思いから、自分の行動をママの顔色に褪せてしまうことがあります。
それは学校や塾でも同様で、授業中、あてられたりすると、
「正しい答えをいわなければ!」と思い、焦ってしまいます。
まずは、よいところに注目し、できるだけほめるようにしましょう。
ママの不安がその表情から読み取れることもあるので、
親もできるだけ平常心で接するようにしましょう。
たとえば、
失敗を指摘するときは、大好きなキャラクターや人形を擬人化し
「〇〇ちゃんはお約束をまもれませんでした。どうしたらいいいでしょう」
というように、お子さんが客観的に見られるようにし、
考えさせられるように工夫するとよいでしょう。
③ 感情移入できるものをつくっておくとよいでしょう。
①の例と重複しますが、
「失敗した」と思うと、考えられなくなることがあります。
感情移入できるキャラクターや擬人化できるものを活用して
お子さんに問題を提起してあげてください。
また、お母さんもお子さんもリラックスできる場所を選んで
話をする、などの工夫もお勧めです。
④ 思ったことを自分のことばで発することが苦手です。
ですが、このタイプのお子さんの多くは、
語彙力を磨き、自信を積み上げることができると、
大きく成長してくれます。
言葉数が少なくても、
できるだけお子さんに話をさせるように工夫してあげてください。
このタイプのお子さんを持つお母さまには
お子さんの言葉を「復唱」することをお勧めしています。
⑤ 人や環境になじむのに時間がかかりますが、
それを自分の弱点だと思うようなことがないようにします。
現在の小学校での評価基準は
「強い・速い(早い)・できる」の3つに限られることが多いですね。
このタイプのお子さんには出番が少ない場所でもあります。
ですが、このタイプのお子さんは
「沈黙と静寂」の中で多くのものを育てることができます。
その才を親が信じ、お子さんに合った伸ばし方をしてあげてほしいです。
そんな中で、ほめられる点を見出し、自信を得る体験を積み上げるためにも
「先行体験」はお勧めです。
「あっ、知ってる!」が前向きの姿勢を育ててくれます。
なにかに失敗した場合
親が何に対して怒っているか、きちんと伝えるにします。
頭ごなしに怒るようなことのないように気をつけます。
自信を積み上げるのに時間がかかるのに、
それはちょっとしたことで壊れてしまうので、
「カチン」「イライラ」を感じた時は、
お母さんがクールダウンしてから、
お子さんと接するようにしてあげてほしいです。
「先行体験」を試みた後で
「先行体験」ではいろいろなことを体験します。
そのあとで、
(母)「ねぇ、この間の〇〇を覚えていますか。
あれはなんだった。おぼえてる」
などと、チェックをしないように気を付けてほしいです。
これはどのタイプのお子さんにでもいえることですが、
知識の「ある」「なし」または「その量」を競い合うのは
AIと共生する彼らのとって、
さほど意味をもたないことだと考えています。
それより、粘り強く「自分しかできないこと」を探求する力を
育てあげてほしいです。考えることが嫌になっては残念です。