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2025年以降の受験を控えるみなさん。2024年に新券が発行されることを受け、それに関連付けた問題が出題される可能性は高いですね。そこで、初代総理大臣伊藤博文と関連させてその内容を確認してみましょう。なお、下記紙幣や硬貨はすべて現在でも使用できるものです。
10000円札と5000円札が聖徳太子、1000円札が伊藤博文、500円札が岩倉具視でした。政治家の肖像ばかりだとわかりますね。
1963年発行の1000円札では、2024年7月発行の10000円札(肖像画)に選ばれた渋沢栄一と、初代総理大臣を務めた伊藤博文が最終選考に残りました。結果、伊藤博文に決まったわけですが、渋沢が選ばれなかった理由については、なんと「ひげがなかった」からだといわれています。なぜ、ひげがあるとよかったかというと、当時偽造紙幣を見分ける場合、ひげのある人物の方が見分けやすいと考えたからだそうです。
10000円札は慶應義塾大学を創設した福沢諭吉。テストではその名前を漢字指定で書かされることが多いです。諭吉の「諭」は手を使ってしっかりと練習しておきましょう。
5000円札は戦前の国際連盟で事務局次長を務めた新渡戸稲造です。1000円札は作家の夏目漱石でした。500円札は、1982年から硬貨が発行されたため、紙幣の発行はなくなりました。
1984年から発行された新しい紙幣の肖像には、政治家ではなく文化人が採用されました。
① 額面の文字が、漢字より算用数字の方が大きくなったこと。
→(理由)外国人も使うことを意識したため。
② 政治家ではなく文化人を採用するという点で今回も5000円札は女性に。
③ 「3D(スリーディー)ホログラム」を世界で初めて採用した。
偽造防止技術向上により。(傾けるとホログラムの肖像の向きが変わる)
④ 目の不自由な人が触って紙幣の種類を識別できるマークがついている。
渋沢栄一の肖像画の10000円札が新たに発行されます。裏面には、「赤レンガ駅舎」として親しまれた歴史的建造物(重要文化財)の東京駅(丸の内駅舎)が描かれています。
紙幣は「日本銀行券」といいます。これも試験ではよく狙われるのでチェックしておきましょう。
発行主体は日本銀行で「独立行政法人、国立印刷所」でつくられます。東京都港区に本局があり、全国に6つの工場があります。(東京工場、王子工場、小田原工場、静岡工場、彦根工場、岡山工場)
硬貨は、発行主体は政府です。「独立行政法人 造幣局」でつくられます。
歴史が好きな生徒さんは、歴史を振り返ってみてください。ヒントとなる糸口が見えてくるかもしれません。今まで学習してきたことを思い出し、あきらめずに考えてみてくださいね。
問題例1の解答例
江戸時代、流通していた貨幣は、東日本では金貨、西日本では銀貨でした。経済活動の発展で、お金(硬貨)のやり取りがふえていきます。すると、硬貨の重さや、盗難のリスクが課題になり、両替商人や金庫商人へ硬貨を預けるようになります。
預かった人は「硬貨を預けた証拠の紙」をもらって帰ります。
この預けた「証拠の紙(預かり証)」が「銀行券」のはじまりです。
預けたお金が必要になると、両替・金庫の商人のところへ行き、預かり証を出して硬貨を引き出します。しかし、そんな時も硬貨は重くて不便です。また、いちいち両替商人や金庫商人のところに出向くのも面倒です。そこで「最初から預かり証で支払ってもいいですか」となっていったんですね。こうして、預かり証が「紙幣」として広がっていきます。
この預かり証から発展した「紙幣」は、両替・金庫商人(現在の銀行)が発行したものです。
もうお分かりですね。貨幣として使われていた金貨や銀貨は幕府(政府)が発行していました。
それが現在まで続いて、紙幣は日本銀行が、硬貨は政府が発行主体となっているというわけです。
①伊藤博文 ②山県有朋 ③桂太郎 ④寺内正毅 ⑤田中義一 ⑥岸信介 ⑦佐藤栄作 ⑧安倍晋三
それぞれの総理大臣の時のできごとは、得点できる知識になるようインスタグラム「花マルちゃんねる」で繰り返し確認してくださいね。
山口県の情報を合わせて後日予想問題をご紹介したいと思います。
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