先行体験 なぜ伸びる

子どもたちの勉強の内容を聞いて、「学生のころ、説明を聞いてもわからなかったのが不思議だ。なんでこんなことがわからなかったんだろう」という体験をされたことはないでしょうか。文章や、ことばだけでの説明は経験の少ない子どもにとって、少々理解に苦しむことが多いのです。その上、「欲」というものがない上、必要に迫られていることでもありません。だから、わかるようになりたい。理解したいとは思えないのです。先生やおうちの人、さらには他の生徒にわからないとは思われたくない、だから理解しなくちゃ、と思うことはあるかもしれませんが。そんな子どもの現状を把握し、まずは「説明を聞いてみよう」「理解してみよう」の橋渡しをしてくれるのが五感を使った「体験」なのです。

「人間は目の動物だ」といわれます

目で見たものは記憶に残りやすいですね。写真や動画などの視覚コンテンツがメインで、若者に人気のInstagram【インスタ】の普及率からもわかります。まだ経験の少ない子どもたちにとって、学びの場で文字や言葉で説明をされても、イメージできないということが多々あります。無理やり理解させようと力を入れても返って逆効果ということも少なくありません。まずは五感を使って体験することからスタートしてほしいと思います。

先行体験の声かけの工夫のほんの一部をこちらで紹介しています。

子どもの興味は過去の体験に紐づいています

お子さんが幼いころ、親の手を遮って何かを自分でやろうとされる姿をご覧になったことがあると思います。子どもというのは、年齢にかかわらず「できる」「できるかも」と思ったことは、「遊び」であれ「勉強」であれ、どんどんと挑んでいくものです。

ちょっと知っていることに出合うと、「あっ!これ知っている」と興味の芽があらわれます。この芽を引き出せずに、「ぼくは勉強ができないんだ」「わたし、これは苦手です」「できないからやらない」、先行体験の開発はそんな子どもの声がきっかけでした。

子どもたちの幼児期を調査をしてみると、やる気スイッチが培われたのは、学校でも塾でもない。家庭だという子が大半でした。

  • 時間がのんびりと流れる中で体験したことや、友達や家族との楽しい会話の中で聞いたことがあることが、やる気スイッチを作る材料になっている
  • 「見る」「聞く」をくり返し体験している子たちも「習うより慣れろ」で、知識や概念が机上での学びの助けとなっている
  • 子どもが体験したことを明確な言葉や表現とリンクさせられるようサポートしている

このことがわかりました。つまり子どもの興味や関心は、過去の体験に紐づいているということです。特に、五感を使った「学びや体験」がその後の学びにとても大切だとわかります。

幼稚園年長さんから、五感を使った「学びと体験」を積み上げます

「学びや体験」は何気ない日常―「ケの日々」から

わたしたちが提唱する「先行体験」は何気ない日常を活用して実践でき、くり返し体験することで「習うより慣れろ」へと成長させていけるように工夫されています。
なぜならお母さんはとにかく忙しいからです。子どもの教育は大切だと感じていても、ゆっくりと時間を割けない。だから塾に、というお母さんも少なくありません。
ですが、まだ体験の乏しい状態の子どもを、「言葉」や「文字」での説明で理解をうながすのは難しいものです。大人が努力や工夫をすれば何とかなるならいいのですが、「勉強って面白くない」「勉強が苦手かも」「勉強って面倒くさい」そんなまちがった先入観を小学生の間に持たせてしまうことは避けてほしいと願っています。

わたしたちが目指しているもの→ こちらから


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