「先行体験」ステップ1は、子どもの「好き」からやる気を引き出す「しかけ」です。
教えようとせず、興味がでるまで繰り返して待つ
学びというのは「自分から」「自分で」がないと、遠回りになったり、それまでの道のりで得るものが少なかったりということが起こります。そこで、下記のポイントをご紹介しておきます。
① 子どもの「好き」「興味がある」を探す
② または子どもに興味をもってほしいものがある
③ ①、②が明確になったら、会話などで「やる気へのフック」づくりに入ります
「やる気へのフック」づくりの会話例です
ここでは、トウモロコシが好きという設定でお話してみたいと思います。
(キッチンでトウモロコシの皮をむきながら)ケンちゃん、手伝ってくれる。ママがトウモロコシさんの皮とお母さんをとってケンちゃんに渡すから、お水で洗ってくれる。
お母さんって……。
(めしべをとりながら)このおひげみたいのがトウモロコシさんのお母さんなんだって。ツブツブひとつひとつがこのおひげのお母さん1本1本につながっているんだよ。
(皮とめしべを取り去ったトウモロコシを手にして)まだお母さんが残ってるよ。とってちゃっていい??
お願い。きっとお母さん、トウモロコシさんと別れるのがつらいのね。
うん、そうかもね。
最初はこんなスタートでいいと思います。このあとキッチンでトウモロコシの処理をするたびに、めしべを「お母さん」といって会話を進めていきます。
オリジナル絵本を活用する「やる気へのフック」づくり例です
題材に応じて、オリジナル絵本を用意しています。無料会員登録いただくと、「子どもに読み聞かせをする」または「子どもが一人読みをする」のどちらにも活用できる絵本を視聴、またはダウンロードいただけるように予定しています。
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