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グンと伸ばす「先行体験」、成功のカギは3つ!
①教えようとせず、日常で「当たり前」になっていることに目を向けます。
②欲張らず、毎日、少しずつ、継続します。
③自然と話題になるまで、粘り強く、くり返すようにする。
「花マル先行体験」、実際にはこんな感じです
お母さんが先行体験を取り入れてみようと思いました。お子さんに声をかけますが、お子さんが、思ったような反応をしてくれません。
でも、イライラは禁物です。語彙学習と同じで、「習うより慣れろ」のスタンスで無理なくできる工夫をさがし、繰り返すことが大切です。
会話例
あら、北海道産のじゃがいもが安いわね。3個で158円だって。
ふ~ん
ちょっとまって、こちらには長崎産の新じゃががあるわよ。3個で198円。北海道産のとくらべるとどちらが高いのかしら?
この会話で金額の差をたずねれば暗算練習になります。お子さんの学年を考えてお使いください。
ネットでお買い物など、別な機会にはこんな会話につなげることができます。
ナスがおいしそうね。じゃがいもはナスの仲間のナス科よ!
ふ~ん
お洗濯のときにはこんな会話を
今日は、おそうじをしようね。〇〇ちゃん、ぞうきんをとってほしいんだけど、長方形ってわかる?
これ?
そうそう、それを水につけてギューッとしぼってくれるかな。ママ、助かる!!
ぼく、強くしぼれないよー
わかった。ママがやってみるから見ててくれるかな。
雑巾をひろげて、角と角を合わせて半分におります。さらに半分に折り曲げて
角と角を合わせて、2分の1におるの。そして、さらに2分の1にすると、長方形が小さな長方形になったでしょ。これで○○ちゃんの手に収まるから、しぼれるんじゃない。やってみてくれるかな。
ちょっと不安げに雑巾の両端を、両手で持ってしぼるように促します。
できたね。
できるだけ会話で分数を使うように工夫します。
最初はお子さんの関心がゼロでも気にしないで!
同じセリフをくり返すことで、きっと興味を引き出すことができます。
焦らずに、根気よく、くり返してください。
こんな声かけもできます
- (社会・地理)じゃがいもは北海道産、長崎産、または鹿児島産などが有名。
- (算数・割合)じゃがいもの値段から1個あたりの値段を比較してみる。
- (理科・生物)じゃがいもはナス科の植物だ。
- (算数・図形)タオルの形状から長方形を体験できる。
(算数・図形)角度を体験する。垂直(90度)も体験できる。 - (算数・分数)タオルをたたむときに分数を体験できる。
こんな声かけは要注意!
ねぇ。じゃがいもは何かの植物ですか。この前、ママが教えたでしょう!
え~っと、なんだっけ。
この間、話したでしょ。もう、忘れたの?
……
まったく~。ナス科でしょ。なんで覚えてないのよー。ママの言うこと聞いてないからでしょ。😡
このように、チェックをしてしまうのは禁物です。子どもはできることには前向きですが、できないと感じると一気にやる気をなえさせます。(大人も同じですね。)
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