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年齢で〇〇ができなきゃいけない。と焦らないで!ポイントさえわかれば、親子だから焦らず、その子の成長を見極めながら一歩ずつ進めます。焦っている自分に気づいたら、原点を確認するために立ち寄ってくださいね。
目次
「もう小学4年生なんだから、〇〇は自分でやってほしいんです」
「もう小学〇年生だから、△△はもう、手を出さずに放っておきます」
「お友だちのお母さんに聞いたら、……」
相談にいらした親御さんがカウンセリングで、よくおっしゃることです。
ですが、そんな思いがちらりと頭をよぎったら、ちょっと立ち止まって思い出してほしいことがあります。
入学や受験は、子どもの成長度合いに関わらず同時期にやってきます。(大学受験は別ですが……)
そんなタイミングでSNSや情報雑誌の「先輩ママからのアドバイス『〇歳までに〇〇ができるといいです』」なんて記事を目にすると、お母さんたちは焦ってしまいますよね。
ですが、学童期から中学までの「学び」はミルフィーユ状のケーキに似ていて、一段一段「学び」の層を積み重ねていかねばなりません。この時期の「ずれ」は、その後の「くるい」を起こしてしまう可能性があるからです。
中学受験の学習においては知識量の多さから、ときどき「突貫工事で仕上げる」ことがあります。ですが、そのような学習が続くと、大切にしたいと思っている「高校での学び」に「くるい」が出てしまうかもしれません。
そして、もう一点気を付けていることは、周りの大人があの手この手で理解させようと誘導し過ぎることです。毎週のようにあるテストで点数を取ればやる気になってくれる。やればできるとわかってくれる、そんな思いは痛いほどわかります。ですが、ここも注意していただきたいところです。
お母さんが不安を抱えていると、子どもにもそれが伝わることがありますね。
ご相談の中には、「子どもの『自分で』を大切にしなければいけないのはわかっているけれど、何かしないと不安です。」
日常でコツコツと工夫しておけることはないですか。などがあります。
そこで、周りやSNSなどの情報から不安に感じるようであれば、「ことば」と「数の概念」への工夫を取り入れてみてください。
「ことば」は親子の会話を活用できます。親子で会話をしながら、その動作にあわせて語彙をつかったり、(ニュースや報道、または動画などを視聴した際に)人間の感情を感じられるシーンがあれば、それに対する語彙をつかうようにします。
(子どもが何かを文章を書いているときに)あら、今日は筆が立つわね。
(子どもとの会話中に玄関に来客)あら、話の腰を折られちゃったね。続きを話してくれる。
ママ、今日はケーキ作りに挑戦してみたんだけど、二階から目薬、なかなか思うようにはいかないわ。
(外出先から帰ってきて)寒さが骨身にたこえるわね。
*筆が立つ……文章を書くのが上手なこと
(少々怒っているパパを見て)あら〜、苦虫をかみつぶしたようなお顔だわ。
(体の小さな犬が、大きな犬に吠えているなど)ほんとうはこわいのに、飼い主さんを守ろうとして虚勢をはってるのよ。
(子どものゲームさばきなどを見て)ママは〇〇ちゃんにはかぶとを脱ぎます。あっぱれ!
(子どもが兄弟などにおもちゃを使われてしまったとき)まあ、弟がじだんだを踏んで怒ってじゃない。
ぼく、辛いのいやだからね。辛くしないで!
わかりました。この調味料はすずめの涙ほどにしておきますね。
ママが手塩にかけてつくった辛みそがお嫌いなんですね。悲しいわ~
パパが好きだから少しだけ入れたけど、もし、辛かいと感じたら、そのときは難局を乗り越えてくれたまえ。
(玄関の靴を見て)あら、今日は靴が2足しか出してないわね。
(買いものをしながら)このお肉、100gあたり158円だって。
(買いものをしながら)このイカ、一杯だと〇〇円なのね。
など、ほんの一部をご紹介しました。他にもわたしが何よりも日々の体験で大切にしているのが単位(算数)です。あらためてご紹介したいと思います。
読み聞かせは子どもの「ことば」を育て、感情や共感を体験させてくれます。また、物語の世界に触れることで、「自分だったら」と考える機会を得たり、「わからないことはわからないという練習」や、それに関連して「わかる楽しさ」を体験できるよう工夫することができます。
読み聞かせについては、お勧めの書籍をピックアップして、その工夫をご紹介しています。よかったら活用してみてください。
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