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イチゴはバラ科の植物です。下の図1はイチゴの実がどのようにできるかをイメージしたものです。
図2はイチゴの生長の写真です。イチゴは花びらをささえる「がく」より下にできたことがわかります。
*子房とは種子になる部分を包んで、守っているものです。
*「子房が「がく」の上にあるもの、下にあるもの」については、こちらの投稿を参照ください。
イチゴのつぶつぶの部分、これが種子なんですね。
植物は植物はなによりも子孫を残すことを優先します。
イチゴは、わたしたちが日ごろ食べている部分で種を守っているんですね。
(イチゴを食べながら)このつぶつぶがイチゴの種子なんだよ。
*種といわずに机上での学習の際に使われる「種子」を使っています。お子さんに伝わりにくいようなら、慣れるまでは「種」と言ってあげてくださいね。
へぇ~。
ちょっと難しんだけど、わたしたちが「おいしい!」って食べているのは「子房(しぼう)」という部分が太ってできた本当の実ではないんだって。お城でいうとお殿さまがいる種子という城を守っている城壁のようなものだね。
種子はどこにあるの?
種子はこのつぶつぶ。(上の写真を参照ください)
そうか!ぼくたちがたべている赤いところで、大切な種子を守ってるんだね。
そうそう、あなたもママのお腹の中で10カ月くらい育ってから生まれたでしょ。
ママのお腹は大切なあなたを守る城壁ってことだね。
イチゴをたてに切ってみるとね、白い筋があるんだよ。その1本1本が、1つ1つのつぶつぶにつながっているの。ママがお腹の中にいたあなたに、管を通して水分や栄養を送っていたのと同じなんだ。
ほんとだ!すごいねぇ。
*イチゴの種子に興味が出たら、人体(たいばんなど)の話をされてもよいと思います。会員の方は所属されるサロンで関連付け方など、詳細をお話いたします。
難関対策として。
イチゴのつぶつぶのひとつをよく観察してみると、つぶの先端に棒状のものがついています。これがイチゴの雌しべのあとです。下記の写真を参照
わたしたちが食べているイチゴの赤い部分は、本当の実ではありません。子房という部分がしっかりと種子のまわりを包み、おいしそうな果実に変化させています。これを「偽果(ぎか)」とよんでいます。
イチゴのつぶつぶが本当の果実で、わたしたちが食べている赤い実は花の付け根の部分(花托)だというと、「えっ?」と、ちょっと信じがたいですね。
そこで、過去にイチゴのつぶつぶを育ててみたことがあります。しっかりと発芽しました。
わたしはうっかりイチゴの種子を取り出して、発芽させる体験を勧めてしまったのですが、「発芽したイチゴは…」(ひろあめ@ワーパパさんから)というツイートをいただきました。
確認したところ、たしかにあのかわいいイチゴのイメージがとはかけ離れていました。幼児・低学年の子どもたちに画像を見せたところ、「うわぁ~」「きゃ~」と驚きと興味深々のコメントがいっぱい返ってきました。楽しい体験だったと思います。ありがとうございました。
*次回はリンゴその2についてです。リンゴも「偽果」なので、そこをご説明したいと思います。
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