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トウモロコシといえば、やっぱり北海道!
トウモロコシといえば、イネ科。
トウモロコシ(スイートコーン)
お買い物の際、野菜売り場でトウモロコシを手に、
世界ランキング(2021年)アメリカ-中国ーブラジルでした。
日本で収穫されるトウモロコシ(スイートコーン)の3分の1は北海道産なんだよ。3本に1本は北海道で育ったってことだね。このトウモロコシさんはどこからやってきたんだろうね。
なんて声をかけてみてはいかがでしょう。分数や割合(算数)も体験できそうですね。
イネ科の植物はたいていは両性花です。
ひとつの花の中に雌花と雄花があります。
でも、トウモロコシはちがいますね。
まずはトウモロコシのパパは茎の先端にいて、花粉をとばしています。
そして、パパの花粉をうけとるママは
茎の中ほどにいて、絹糸という糸を大量にのばしています。
花粉をキャッチするために、べたべたしています。
1本の絹糸(ママ)は1つの種子(トウモロコシのツブツブ)とつながっています。
絹糸の数だけツブツブがあるということですね。
世界三大穀物といえば、イネ・ムギ・トウモロコシです。
どれもイネ科の植物です。アメリカ合衆国と中国の2ヵ国で生産量の約半分以上(52.9%・2019)をしめているといわれています。
トウモロコシは飼料用として利用することが多いですね。
その他、最近の学習によく登場するのが、トウモロコシをバイオエタノールの原料としても利用しているという点です。
トウモロコシという名前から、「唐」からやってきたんだろうな、と想像がつきますね。
ですが、実際は中国から伝えられたものではないとわかっています。
トウモロコシが伝わったころの日本では、海外からたくさんのものが輸入されていました。そこで、「唐きび」「唐もろこし」と呼ばれたといわれています。
そもそもトウモロコシの起源地とされるのは中米のアステカ文明やマヤ文明だといわれています。
トウモロコシをヨーロッパにもたらしたのは、コロンブスだったようですが、ヨーロッパでは本格的に栽培されることはなかったようです。それが、アフリカ、中近東、アジアの諸国へと広まっていき、日本には1579年、ポルトガル船によって伝えられたとされています。
1579年ごろの日本といえば、織田信長の時代です。
1575年に長篠の戦で武田勝頼軍をやぶり、安土城を築城したあと。
また、1582年本能寺の変のほんの数年前です。
歴史資料によると、信長は伝来したトウモロコシの花を愛でたといいます。花びらがあるわけでもないイネ科の植物です。美しく色付けされているわけでもありませんよね。でも、トウモロコシのママである絹糸の光沢に魅せられていたようです。
日本にはイネがありましたから、トウモロコシの栽培はそれほど活発に行われたわけではないと思いますが、水田を拓くことができなかった山間地域で、食料として広まっていったといわれています。
この続きは次回へと続きます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
お子さんとの楽しいひと時に、ちょっと話題にしていただけることを願っています。
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