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お正月の準備が進んでいる毎日ですね。
そこで、以前サロンでご紹介した『グレードアップ問題集』39回(『特別な日の食べもの』久保田陽子著)を活用してみてください。素材文の中には次のような言葉やフレーズが使われています。
目次
などなど、お子さんと一緒に問題を解きながら…
わが家はおぞうにのお餅は丸もちね。だっておじいちゃんが大阪出身だからね。
お買い物にいったら丸もちをさがしてみようか。
お子さんの身近な話題と紐づけて興味を引き出されてはどうでしょうか。
鏡餅やしめ縄に使われる紙垂を作ってみようという体験です。
作る際にちょっとだけ使う言葉を工夫します。その一例を下記にご紹介します。
(あるお買い物での会話:小麦粉売り場で…)
ママ、この小麦はアメリカからやってきたのかなぁ。
アメリカからの輸入量って、約50%って聞いたから…
50%???
100%が全部だから、50%はそのうちの半分ってことだね。
じゃあ、ここにある小麦粉の半分はアメリカから来たってことか!
日本でも北海道は小麦の産地で有名だよ。
へぇ~。そうなんだ!北海道産の小麦を探してみようっと…。
*小麦自給率約15%。全国の取れ高は約107万トン(北海道が約67%、福岡、佐賀、愛知)
餃子の皮にとどまらず、①パン、②うどん、③てんぷら、④お菓子など小麦粉はさまざまな料理の材料ですね。ただし、①、②の場合は、強力粉に薄力粉を混ぜるなどして使います。③、④の場合は薄力粉が多めですね。同じ小麦粉でも強力粉、中力粉、薄力粉と種類がありますが、グルテンができる比率で分けられています。
「もちもち」食感がいい場合は強力粉、「サクサク」食感がいい場合は薄力粉…と使い分けをします。
小麦気をつかう料理では「グルテン」という言葉をよく耳にします。ですが、買ってきた小麦粉にはグルテンは含まれていません。小麦粉の中にあるのはグリアジンとグルテニンなどです。これらが「水」を吸って結びき、こねたり、かき混ぜたりすると分子が網目のようにからみあって粘りがでます。これがグルテンなんですね。
今の教育課程では中学受験のとき、または中学生で「分子」という言葉と出会います。ただ、子どもたちは「分子、原子、元素」など聞きなれない言葉には抵抗感を感じてしまうことがあります。そこで、化学への興味を引き出すためにも、日頃から「分子」と「擬人法」での先行体験をお勧めしています。
小麦粉を100g計ってくれたのね。その中にお湯を入れましょう。
お水じゃダメなの?
小麦粉の中にいる分子くんたちはお湯とお水のどちらが入ってきたかで、ちょっと関係が変わるんだなぁ。
どういうこと?関係ってなに…
お湯だと、アツアツの中、すごく仲良しってことかな。お水だとさっぱりした仲良し、ママは一緒にお仕事をするなんていうことはサクサクがいいかな。
ぼくとママはお湯がいいね。
そうね。できれば餃子の皮をつくるときのように熱いお湯がいいわね。
サクサクは何をつくるときなの?
サクサクはね、てんぷらをつくるとき。お水じゃなくて氷水がいいのよ。とにかくべたべたしないでほしいから、冷たい水でさっぱりと混ぜてあげるわけ。
こんな会話をしながら餃子の皮やうどん、パン作りなどはいかがでしょう。
日々の生活の中で時計を使って、まずはこれまで体温計などで体験していただいた小数を強化していただきたいと思います。
・サロンでは、キッチンタイマーのようなものをご紹介しました。が、スマホのストップウオッチを使っていただくと、○時間:○分.○○と、「分」の単位のあとの表示を小数体験に使っていただけます。
小数の他に分数、倍数、角度、特殊算(速さ)までを体験できます。
また、「処理能力」は磨いておきたい「力」のひとつです。ほんの「5分」を活かせるように工夫する生活を提案してあげたいですね。時計の活用方法については、連載「涼、いってらっしゃい!」でご紹介していく予定です。
年末といえば、お掃除ですね。お子さんにちょっと手伝ってもらいながら、というのはいかがでしょう。
お掃除といえば化学でおなじみの「酸性」と「アルカリ性」ですね。
今日はスイッチやドア周りについた手あかや汗のよごれ、お風呂の湯あか、ガスコンロの油よごれをきれいしたいのよ。お願いしますね。
キッチンだけじゃなくて、お風呂までやるの~…
今日は重曹くんに活躍してもらいたいのね。重曹くんはアルカリ性だから、「酸性」の汚れに強いのよ。
ドアノブやスイッチ周りの壁を見ながら…
これって手のあぶらや汗なんだ?ぼくの手からもあぶらがでてるのって見たことないけど…
手あか汚れは、人間の皮ふからでる皮脂や汗が原因なんだって。手でさわったところに手あかがついて、その水分が蒸発すると白くあとが残っちゃうんだよね。
そうなの~。ふ~ん。
酸性の手あかよごれには、この重曹くんを使ってみて…
少しだけ落ちたけど、まだ残ってるよ。
じゃあ、重曹くんをつけたら上からラップでフタをしようか。
へぇ~。そうすると重曹くんのパワーがアップするの?
塗付っていうんだけど、こうすると酸性の汚れがういてくるんだって。やってみようか…
ほんとだ。取れたよ。重曹くん、がんばったね。
これにて2022年のサロンのお話は終わりとさせていただきます。少し早めではありますが、本年は、サロンにご参加いただきご縁を頂戴できたこと、お礼を申し上げます。ありがとうございました。
2023年もコツコツではありますが、研鑽をしてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。1月のサロン開催時には、2023年度入試が始まっております。その様子もお伝えできるかと存じます。では、皆さま、どうかよいお年をお迎えくださいませ。 吉本 笑子
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