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目次
【現状について】
初めてのカウンセリングでした。まずはたつきさん(お子さん)とお話をしました。すでに公文さんで5年生の漢字を勉強している、とのお話でしたが、緊張されていたこともあり、思った以上に言葉を発するのに時間がかかりました。また、たつきさんが少しでも言葉につまったり、わたくしの質問への回答に時間がかかると、さっとお母さまが助け舟を出す、ヒントを与えてしまわれる。そんなやりとりが続きました。お子さんの前で、「お母さま、ちょっと我慢をしてください」とも言えないので戸惑いました。
計算や漢字のミスは「直しなさい」と言葉でいうより、①「なぜ直しが必要なのか」体験させる。②言葉で伝える場合は、ママはできるだけいつも通りの口調で、「あなたがいいなら直さなくてもいいよ。ママの勉強ではないからね」と、放っておくと良いでしょう。そんなママのそんな様子を見たとき、お子さんは(ちょっと怖さを感じることもあり)はじめて「直し」を「自分の問題として考える機会を得る」のだと思います。この「考えさせる」「自分のこととしてとらえさせる」を大切にしていただきたいですね。もしかしたら、直しをしないで放っておくかもしれませんが、そのときは別途工夫を考えます。*青字の部分については、また具体例をご紹介予定です。
たつきさんへの処方で優先したのは、「じっくり読んで、理解する」を体験させることでした。スラスラと文章を読むことはできますが、(文章の内容の)とらえ方を拝見すると、(問題集の)素材文をざっと読んで、主観をもとに自分勝手に理解をし、問題を解いてお母さんが〇つけ。その後、間違えたところをお母さんのヒントを元に直して青マルをして終わり。という状態でした。
まだまだ体験の乏しい年齢のお子さんなので、これでは深度のある読みは期待できません。また、小5を目前になって成績が伸び悩み、成績は下降していくでしょう。
よって、学び方の根本を軌道修正することから手をつけました。学習を①日々の計算や漢字、語句などの訓練学習と、②1日に10分程度(時間はお子さんの様子で短くてもいいです)「じっくり」「深度のある」ものを取りいれてみること。を提案しました。
①については、現在のまま継続していただき、②については工夫をお願いしました。*その一例として、問題集に取りかかる前に、着目するポイント(対立など)を提案しておく。という工夫です。*は次回のサロンで取り上げる予定です。
「問題集に取りかかる前に、着目するポイント(対立など)を提案しておく」という工夫は、お子さんに「文章のとらえ方」を与えるヒントを与えると同時に、素材文を読んで考えさせる機会となる工夫です。
親が口ずさむ歌、親子で歌う歌、そんな歌があるといいですね。語彙を増やしたり、お子さんが成長されたとき、「小さいころ、ママと歌ったね。…」と、親子で過ごした時間を思い出すきかっけになることもあります。とても素敵ですね。
今後も季節に応じて、いくつかの歌をご紹介していきたいと思います。今回は、「夏の思い出」です。
【歌詞】
夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬(おぜ) 遠い空
霧のなかに うかびくる
やさしい影 野の小径(こみち)
水芭蕉(みずばしょう)の花が 咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花(しゃくなげ)色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空
1番の歌詞を見ただけでも、赤字はその言葉の意味を、青字はイメージを親子で話すことができますね。(正解がなくてもいいので、お子さんが自分の考えやイメージを話せるようにしてあげてください。また、「調べる」というのもいいですね。)
*次回、歌詞の意味の一例をご紹介したいと思います。
夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 野の旅よ
花のなかに そよそよと
ゆれゆれる 浮き島よ
水芭蕉の花が 匂っている
夢みて匂っている水のほとり
まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空
前回、算数「小数・割合」、日数計算などの先行体験で「大潮」をご紹介しました。サロン会員のお母さまから、下記のような質問をいただきましたのでお応えしたいと思います。
(お応え)それは「遠心力」の影響です。詳細は下記を参照ください。
ママ、月から地球を引っぱる力が働いているから、海の水が高くなるんでしょ。でも、地球の反対側まで高くなってるよ。あれはだれが引っぱってるの?
「なんでだろう」って思ったことを、ママに言えるのってすごいね。それに、その「なんでだろう」って思った内容もすごい!えらい。
そうかなぁ。(ニコニコ)
ちょっとむずかしいけど、頑張って説明してみるね。わからないときは言ってね。
わかった!
月はね、「月の自転」といって、地球の周りをまわっているの。地球と月は、
その間に働く引力という引っぱる力でバランスがとれる距離を保って、お互いに回り合っているのね。
わかるよ。地球と月との間にある引っぱる力を万有引力っていうんでしょ。
この力が働いているから、地球と月は一定の間隔を保っていることができるって。
そうそう。よく覚えてるわね。ただね、地球は宇宙の中で固定されているわけではないのでしょ。宇宙空間に浮いているって感じかな。だから、引力が働いた状態で、地球と月が回転しようとすると、月だけが回るのではなくて、上の図の赤い×印のところあたりの点を中心に、地球と月は回り合ってることになるのね。つまり、地球も月の動きに対して回っているということになるから、月の反対側には、図に示したように、遠心力が働くのよ。だから、遠心力の働く場所の近くにある海水は、その力によって引き寄せられる。その結果、月と反対のところでも満潮となるんだよね。
ご質問があればまた、おっしゃってくださいね。
8月はここまでです。
次回は各サロン開催です。それぞれのサロン開催曜日、時間にてお待ちしております。
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